市場調査会社Canalysの新しい調査によると、2020年の電気自動車(EV)の世界販売台数は前年比39%増の310万台となった。これは、2020年の乗用車市場全体の販売台数が14%減少したこと大きく異なるトレンドを示している。Canalysは、2028年にはEVの販売台数が3,000万台に増加し、2030年には世界で販売される乗用車の半分近くをEVが占めるようになると予測している。

デジタルレポート「Electric Vehicle outlook. Canalys」は、自動車市場の中でも急速に成長し、変化の激しいこの部分について、詳細なEV販売データ、予測、分析を発表している。

「自動車業界にとって厳しい2020年の中で、EVの旺盛な需要は真の光明となっている。この傾向は、経済的に不利な状況にもかかわらず、2021年以降も世界中で続くだろう」と市場調査会社Canalysの自動車部門チーフアナリスト、クリス・ジョーンズは述べている。電気自動車は2020年の新車販売台数のほぼ5%を占めている。2021年には世界の新車販売台数の7%以上をEVが占めるようになり、さらに66%増の500万台を超えると予測されている。2020年には中国と欧州で約130万台のEVが販売されており、これは米国のEV販売台数の4倍となっている。世界最大のEVメーカーであるテスラの本拠地であるにもかかわらず、米国でのEV販売台数は新車販売台数の2.4%に過ぎない。ジョーンズは、「米国政府がより支援的な政策を打ち出しても、一夜にして状況が変わることはない」と述べている。

Canalysは、2030年には新車販売台数の48%をEVが占めると予測しており、EVの販売台数は10年間を通じて増加し続けるだろう。「より多くの電気自動車が発売され、各国政府がEVの生産と販売を刺激する政策を設定・維持することで、急速な成長が続くでしょう。性能と充電インフラの向上により『航続距離の不安』を軽減することは、より多くの購入者を惹きつけるために不可欠です」とキャナリーズのバイスプレジデント、サンディ・フィッツパトリックは述べている。「自動車業界は現在、半導体不足に直面しており、将来のサプライチェーンと生産システムを管理して成長に対応することが、電気自動車戦略の成否を左右する」。

EV比率は高まっていくと予測される。Source: Canalys, Electric vehicle outlook: 2021 and beyond.

Photo: "Electric Vehicle recharges in less than 30 minutes" by WSDOT is licensed under CC BY-NC-ND 2.0