EV
米国のEV革命は失速?[英エコノミスト]
米国人は自動車が大好きだ。バッテリーで走らない限りは。ピュー・リサーチ・センターが7月に発表した世論調査によると、電気自動車(EV)の購入を検討する米国人は5分の2以下だった。充電網が絶えず拡大し、選べるEVの車種がますます増えているにもかかわらず、このシェアは前年をわずかに下回っている。 この言葉は、相対的な無策に裏打ちされている。2023年第3四半期には、バッテリー電気自動車(BEV)は全自動車販売台数の8%を占めていた。今年これまでに米国で販売されたEV(ハイブリッド車を除く)は100万台に満たず、自動車大国でない欧州の半分強である(図表参照)。中国のドライバーはその4倍近くを購入している。 7月から9月にかけてゼネラル・モーターズ(GM)が自国市場で販売したEVの台数は2万台と、60万台以上の化石燃料車と比べると微々たるものだった。ディーラーの店頭には92日分のEVが置かれているのに対し、ガソリン車の在庫は54日分である。米国のEV登録台数の半分以上を占めるカリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州以外では、EVはほとんど珍奇な存在にとどまっている。 期待はず