CATL、利益急増でEV用電池と蓄電池のリーダーの地位を固める
世界最大の電気自動車(EV)用バッテリーメーカーである寧徳時代新能源科技(CATL)は9日遅く業績報告を行い、2022年の年間純利益が前年比92.9%増の307億人民元(約6,000億円)になった。
世界最大の電気自動車(EV)用バッテリーメーカーである寧徳時代新能源科技(CATL)は9日遅く業績報告を行い、2022年の年間純利益が前年比92.9%増の307億人民元(約6,000億円)になった。
CATLの通年の売上高は152%急増し、過去最高の3,286億人民元(約6.43兆円)となった。同社は総額61億6,000万元の現金配当を実施することを提案した。
第4四半期の連結売上総利益率は22.6%となり、第3四半期の19.3%からさらに改善し、電力・蓄電池ともに収益水準は前四半期比で大幅に改善した。
報告期間中、寧徳時報は電池の販売量が289GWh、前年同期比116.6%増、うち電力用電池システムの販売量は242GWh、前年同期比107.1%増を達成した。 SNEの統計によると、2022年、寧徳時報の電力電池システム使用量の世界市場シェアは37.0%に達し、前年同期比4.0ポイント増、6年連続世界1位となった。エネルギー貯蔵電池システム(蓄電池)出荷量の世界市場シェアは43.4%に達し、2021年の同期比5.1ポイント増、2年連続世界1位となった。CATLは電力とエネルギー貯蔵の双方でチャンピオンになった。
同社は潤沢な研究開発費で知られる。2022年、CATLの研究開発投資は155億1000万元に達し、前年比101.7%増となった。 2022年12月31日現在、同社の研究開発技術者は16,322人で、そのうち博士号取得者は264人、修士号取得者は2,852人、国内特許は5,518件、海外特許は1,065件、出願中の国内・海外特許は合計10,054件である。
CATLは、BYDなど現地のライバル企業との競争が激化しているほか、年初にEV購入に対する国の補助金が段階的に打ち切られるなど、市場でも課題を抱えている。顧客を逃さないため、CATLは同分野の主要自動車メーカーに割引を提供していると報じられている。