中国の配車会社Didi Chuxingと、電気自動車メーカー大手のBYDは17日、配車専用のワゴン「D1」を発表した。D1の航続距離は、NEDC(New European Driving Cycle)で判定された418kmになるとのこと。

発表によると、スライドドアを採用し、ライダーが誤って同乗者やサイクリストにぶつかることを防止。運転席は長時間の使用でも快適に過ごせるように設計され、後部座席には足元のスペースも確保されている。塗装は、Didiのシェアバイクに似た「アボカドグリーン」とのことだ。

D1には、車線逸脱警報、自動ブレーキ、歩行者衝突警報などを含むレベル2の運転支援システムが搭載される。また、ドライバーがハンドルから手を離さず、道路に集中して走行できるようにするためのドライバーモニタリングシステムも搭載される。

米国の自動車ジャーナリストGreg Kableによると、5人乗り D1 は、136bhp (100kW)の電気モーターとリチウムイオン電池を搭載し、BYDの重慶工場で生産するとしている。

両社は2年前に車両設計プロジェクトで協業を開始した。Didiは世界最大級の配車事業者で、年間100億回の旅行を提供していると主張している。BYDは中国の大手EVメーカー/電池メーカーの1つである。

Didiは、5億5000万人の登録乗客と3100万人のドライバーから集めたデータをもとにD1を設計したという。「今日では1日6000万回もの旅行を提供しているドライバーのネットワークに信頼性とコスト効率の高い供給を確保するために、ディディ中国は、メーカー、エネルギープロバイダー、およびバリューチェーンの他の業界プレーヤーとの広範な提携を確立することで、同社のコアモビリティサービスのためのより深い自動車エコシステムを構築してきた」と同社は声明の中で述べている。

自動車メーカーは何十年も前から、商業タクシーサービスのために車を設計してきた。ロンドンの象徴的なブラックキャブは、ロンドン・タクシー・カンパニーと呼ばれる会社によって設計・製造されている。その会社は2015年に中国の吉利に買収され、現在は電気自動車を作っている。

UberとLyftはともに、アプリで利用できるEVの台数を増やすと約束をしている。Didiは現在、プラットフォーム上に「約100万台」の電気自動車を保有しているという。