CIA、ノードストリームの攻撃可能性を独に事前警告していた
2021年11月12日(金)、ドイツ・ルブミンのノルドストリーム2ガス受入基地付近。

CIA、ノードストリームの攻撃可能性を独に事前警告していた

米中央情報局(CIA)は6月、ドイツを含む多くの欧州諸国に対し、ロシアからの天然ガスを運ぶ2本のガスパイプライン「ノードストリーム」が今後の攻撃の標的になる可能性があるという警告を発していたと報じられた。

編集部

米中央情報局(CIA)は6月、ドイツを含む多くの欧州諸国に対し、ロシアからの天然ガスを運ぶ2本のガスパイプライン「ノードストリーム」が今後の攻撃の標的になる可能性があるという警告を発していたと、ニューヨーク・タイムズは情報に詳しい3人の米高官を情報源として報じた

警告は具体的なものではなく、ロシア自身が攻撃の主体として特定されているかどうかについても言及を避けていた。米政府は、パイプラインの被害は破壊工作の結果である可能性が高いとしながらも、犯人が誰であるかについては結論に至っていない、と述べた。

欧州当局によると、両パイプラインは突然圧力が低下し、海中にガスが放出されたというが、両パイプラインがほぼ同時に事故に遭った可能性は低いようだ。米国は、情報当局が「戦略的警告」と呼ぶ、攻撃の可能性がある時間や場所、方法について具体的な内容を伴わない警告を行ったと、 ドイツのニュース週刊誌『デア・シュピーゲル』は最初に報じた

ロシアには作戦遂行能力があるが、ウクライナにはないようだ。「ウクライナの特殊部隊にそのような作戦は任せられない...バルト海の水深は70m。ロシア軍は能力的にそのような作戦を任せられる」とシュピーゲルは記述している。ただ、同誌は作戦によってロシアやウクライナに利得があるのかについては言葉を濁している。

旧式のパイプラインであるノルドストリーム1は、数週間にわたって欧州にガスを送っておらず、ロシア側はメンテナンスと修理作業を行う必要があると主張している。 欧州諸国の政府の中には、ロシアの妨害行為を非難するものもいるが、米政府関係者はニューヨーク・タイムズに対し、何が起こったかを説明できる他の可能性も存在すると述べている。

プーチン政権がパイプラインを操作しようとして、うっかり事故を起こした可能性もあるし、ロシアがエネルギー価格の上昇から利益を得るのを阻止するために、他の国が漏れを起こした可能性もある。