デジタル人民元に脅かされるアントグループ Axion Podcast #37
アントグループは今後デジタル人民元によって陣地を失っていくかもしれず、今がビジネスが最高潮の時期である可能性は小さくない。この非常に大きなリスクを前に、この上場には (1) 既存投資家の流動性の確保 (2) 公開市場を利用した資金調達 (3) 3000億ドルの公開企業になり中央政府にアピール、などの思惑が秘められている可能性があるだろう。
Axion Podcastは、テクノロジー業界の最新トレンドを、元DIGIDAY編集者で起業家の吉田と280万会員の写真を扱うベンチャーの事業統括者の平田でディスカッションする対話形式のラジオです。Apple Podcast 、Spotify、Google Podcast、Anchorでも聴取可能です。ご登録お待ちしております。
Axionポッドキャストは、テクノロジー業界の最新トレンドを紹介するラジオ。元DIGIDAY編集者で起業家の吉田と、280万会員の写真を扱うベンチャーの事業統括者の平田が話し合います。
今回のポッドキャスト以下の記事を元にディスカッションしています。
要約
アントグループは今後デジタル人民元によって陣地を失っていくかもしれず、今がビジネスが最高潮の時期である可能性は小さくない。この非常に大きなリスクを前に、この上場には (1) 既存投資家の流動性の確保 (2) 公開市場を利用した資金調達 (3) 3000億ドルの公開企業になり中央政府にアピール、などの思惑が秘められている可能性があるだろう。政府に市場を取り上げられる前に上場する強硬策なのかもしれない。
3つのシナリオ
Axionは3つのシナリオを想定した。技術仕様の明らかにされていない点や今後の変更、また消費者の利用行動など不確性が残る点を留意して、広いレンジをとっている。
- 奇跡シナリオ:特許出願などDC/EPへの貢献を活かし、特権的な地位を維持
- 軟着陸シナリオ:「公共料金の支払もできるペイパル」
- 硬着陸シナリオ:「他の金融機関と同じサービスを提供するベンダー」
Image via Ant Group