EU、GoogleとFBにニュースコンテンツ使用料要求を検討
デジタル規制を監督する欧州議会の議員は、GoogleやFacebookなどのビッグテック企業にニュース料金の支払いを要求したいと考えている。
デジタル規制を監督する欧州議会の議員は、GoogleやFacebookなどのビッグテック企業にニュース料金の支払いを要求したいと考えている、とFinancial Timesが報じた。
欧州連合(EU)はオンラインプラットフォームに、報道機関から入手したニュースコンテンツに報酬を与えるための公正な交渉を義務づけ、コンテンツのランキングに影響を与えるアルゴリズムの変更について助言する時が来ている、という。
この動きはオーストラリアでの同様の動きと同調したものとなり、GoogleやFacebookに対抗するパブリッシャーの交渉力を強める可能性がある。
豪政府はGoogleの検索結果やFacebookのニュースフィードに国内の出版社や放送局のコンテンツが含まれる場合にはコンテンツ使用料を払うよう義務付ける法案を先月公表し、成立を目指している。法案によると、フェイスブックとグーグルが豪メディア側に支払う料金の交渉で合意できない場合、政府が任命する調停人が決定する。
これに対し、Googleは先月22日、政府が同社とFacebookに豪メディアのコンテンツ使用料支払いを法律で義務付ける場合、豪州での検索サービス提供を停止すると明らかにした。
これらの状況への対応策として、GoogleはNews Showcaseプログラムを通じて、全世界で10億ドルをパブリッシャーに支払うことを開始している。昨年の開始以来、News Showcaseに参加している出版社の数は2倍以上に増え、現在ではイギリス、ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、カナダ、日本など十数カ国で450以上の出版社が参加している。