グーグルはクラウドで勝つための方法を模索している
【ブルームバーグ・ビジネスウィーク】競合他社に比べて大幅に遅れをとっているグーグルクラウドは、数年がかりでインフラの信頼性向上に取り組んでいる。

【ブルームバーグ・ビジネスウィーク】12月7日にアマゾンのクラウドコンピューティングネットワークが停止したとき、ディズニー、ネットフリックス、チケットマスターなど、アマゾンのサーバーに依存している幅広い企業に支障をきたした。しかし、アマゾンウェブサービス(AWS)が過去1年以上で最悪の障害を起こしたことで、広範囲に渡る混乱を歓迎する理由がある企業は珍しい。グーグルだ。
消費者向けサービスでは圧倒的な強さを誇っているものの、検索大手のアルファベットは、急成長しているクラウドコンピューティング業界ではアマゾンやマイクロソフトの後塵を拝してきた。クラウド企業は、スピード、機能、信頼性などさまざまな面で競争しているが、グーグルクラウドの最高経営責任者(CEO)であるトーマス・クリアンは、グーグルのクラウドインフラが他社よりも信頼性が高いと顧客に思わせることが、追いつくための重要なポイントだと考えている。