Instagram、TikTokコピー戦略が不調
InstagramによるTikTokのコピー戦略が奏功していないことが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が取得したMetaの内部調査文書で判明した。これは、Metaはすでにスマートフォンの覇権をTikTokに譲り渡していることを意味する。
InstagramによるTikTokのコピー戦略が奏功していないことが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が取得したMetaの内部調査文書で判明した。これは、Metaはすでにスマートフォンの覇権をTikTokに譲り渡していることを意味する。
「Creators x Reels State of the Union 2022」と題されたこの文書は、8月に社内で公開された。WSJの報道内容を要約すると以下のようになる。
- Instagramのユーザーは1日に1,760万時間をReels(TikTokを模した縦型動画)を見て過ごしており、TikTokのユーザーが1日にこのプラットフォームで過ごす時間1億9,780万時間の10分の1以下であることが判明した。
- Metaの米国人クリエイター1,100万人のうち、Reelsを投稿しているのはわずか20%に過ぎない。
- Reels動画の3分の1は、最初に他のプラットフォームで作成されたもので、通常はTikTokだ。
- Reelsのエンゲージメントは過去4週間で13.6%減少しており、「ほとんどのReelsユーザーが全くエンゲージメント(いいね等のリアクション)をしていない」という。
WSJによると、Metaの広報担当者は、視聴時間に関するデータは古く、世界規模ではないことを特徴とし、その他の数字の開示は避けたという。
MetaはSnapchatの猛追を受けている際にもコピー戦略を採用した。Instagram Storiesを皮切りに、投稿が消える機能や縦型の動画を発表した。この闘いはInstagramに軍配が上がった。