デジタル人民元にテンセントとアント傘下の商業銀行も参加へ

Ant Groupが筆頭株主のMYbankが中国のデジタル人民元の試験に参加することになった。報道によると、MYbankのサービスはすぐに中国人民銀行のデジタル人民元アプリに導入される。Tencentが支援するWeBankも参加するだろう。

デジタル人民元にテンセントとアント傘下の商業銀行も参加へ

Ant Groupが筆頭株主のMYbankが中国のデジタル人民元の試験に参加することになった。Bloombegが関係者の談話を基に報じた

報道によると、MYbankのサービスはすぐに中国人民銀行のデジタル人民元アプリに導入される。Tencentが支援するWeBankも参加するだろう、と関係者の1人は言ったという。この2社の電子財布は、試験に既に参加している6つの国有貸金業者の電子財布と全く同じ機能を持つことになると、関係者は語ったという。

報道によると、MYbankは、中国のe-CNYの研究開発に参加している当事者の一人として、「中国人民銀行の全体的な取り決めに従って、試験を着実に進めていく」と、同社はメールでの回答の中で、詳細を明らかにしなかった。WeBankはメールでのコメントを拒否した。中国人民銀行は、コメントを求めるファックスにもすぐに応答しなかった。

ジャック・マー(馬雲)のAnt GroupはMYbankの最大株主であり、30%の株式を所有している。テンセントはWeBankの最大の株主で、30%の株式を保有している。

中銀がデジタル人民銀行が計画を発表したとき、Ant GroupのAlipayおよびTencentのWeChatによる293兆元(約4,800兆円)のデジタル決済市場の寡占を崩すためのものと見られていた。

Photo: "100 Yuan" by DavidDennisPhotos.com is licensed under CC BY-SA 2.0

Read more

AI時代のエッジ戦略 - Fastly プロダクト責任者コンプトンが展望を語る

AI時代のエッジ戦略 - Fastly プロダクト責任者コンプトンが展望を語る

Fastlyは、LLMのAPI応答をキャッシュすることで、コスト削減と高速化を実現する「Fastly AI Accelerator」の提供を開始した。キップ・コンプトン最高プロダクト責任者(CPO)は、類似した質問への応答を再利用し、効率的な処理を可能にすると説明した。さらに、コンプトンは、エッジコンピューティングの利点を活かしたパーソナライズや、エッジにおけるGPUの経済性、セキュリティへの取り組みなど、FastlyのAI戦略について語った。

By 吉田拓史
宮崎市が実践するゼロトラスト:Google Cloud 採用で災害対応を強化し、市民サービス向上へ

宮崎市が実践するゼロトラスト:Google Cloud 採用で災害対応を強化し、市民サービス向上へ

Google Cloudは10月8日、「自治体におけるゼロトラスト セキュリティ 実現に向けて」と題した記者説明会を開催し、自治体向けにゼロトラストセキュリティ導入を支援するプログラムを発表した。宮崎市の事例では、Google WorkspaceやChrome Enterprise Premiumなどを導入し、災害時の情報共有の効率化などに成功したようだ。

By 吉田拓史
​​イオンリテール、Cloud Runでデータ分析基盤内製化 - 顧客LTV向上と従業員主導の分析体制へ

​​イオンリテール、Cloud Runでデータ分析基盤内製化 - 顧客LTV向上と従業員主導の分析体制へ

Google Cloudが9月25日に開催した記者説明会では、イオンリテール株式会社がCloud Runを活用し顧客生涯価値(LTV)向上を目指したデータ分析基盤を内製化した事例を紹介。従業員1,000人以上がデータ分析を行う体制を目指し、BIツールによる販促効果分析、生成AIによる会話分析、リテールメディア活用などの取り組みを進めている。

By 吉田拓史