NetflixがTikTokを初めて主要な競合相手に名指し

大人気のショートビデオアプリTikTokはNetflixから初めて主要な競争相手として名指しされた。「TikTokの成長は驚異的であり、インターネットエンターテイメントの流動性を示しています」と、米国のビデオストリーミング大手は、第2四半期の決算報告に関連した株主への書簡 で述べている。

NetflixがTikTokを初めて主要な競合相手に名指し

大人気のショートビデオアプリTikTokはNetflixから初めて主要な競争相手として名指しされた。「TikTokの成長は驚異的であり、インターネットエンターテイメントの流動性を示しています」と、米国のビデオストリーミング大手は、第2四半期の決算報告に関連した株主への書簡で述べている。同書簡はまた、Netflix の対抗馬として、ワーナーメディア、ディズニー、NBCユニバーサルを挙げている。

Netflixは長い間、従来のテレビネットワークからオンラインビデオサービスに至るまでのライバルについての考えを説明するために、決算報告書の中に競争のセクションを入れてきた。YouTubeとFacebookを除けば、Netflixはこれまで、人気のあるソーシャルメディアや動画アプリを、それに挑戦するほど大きな脅威として名前を挙げたことはなかった。

Netflixの動きは、ByteDanceが所有するTikTokが、ユーザーデータの取り扱いや中国政府との関係を疑われていることから、世界的な拡大を目指す中で挫折に見舞われていることに起因している。

TikTokはインドでは禁止されており、現在、米国、オーストラリア、欧州連合を含む海外市場の多くで厳しい審査に直面している。政府が禁止を検討している米国でも、TikTokは、より有利な事業環境を確保するためにロビー活動チームを拡大している。

世界で最も人気のあるアプリの一つであるTikTokは、AppleのApp StoreとGoogle Play Storeで20億回以上ダウンロードされ、世界中で月間8億人以上のアクティブユーザーを獲得している。

Photo by Charles Deluvio on Unsplash

Read more

コロナは世界の子どもたちにとって大失敗だった[英エコノミスト]

コロナは世界の子どもたちにとって大失敗だった[英エコノミスト]

過去20年間、主に富裕国で構成されるOECDのアナリストたちは、学校の質を比較するために、3年ごとに数十カ国の生徒たちに読解、数学、科学のテストを受けてもらってきた。パンデミックによる混乱が何年も続いた後、1年遅れで2022年に実施された最新の試験で、良いニュースがもたらされるとは誰も予想していなかった。12月5日に発表された結果は、やはり打撃となった。

By エコノミスト(英国)
中国は2024年に経済的苦境を脱するか?[英エコノミスト]

中国は2024年に経済的苦境を脱するか?[英エコノミスト]

2007年から2009年にかけての世界金融危機の後、エコノミストたちは世界経済が二度と同じようにはならないことをすぐに理解した。災難を乗り越えたとはいえ、危機以前の現状ではなく、「新常態」へと回復するだろう。数年後、この言葉は中国の指導者たちにも採用された。彼らはこの言葉を、猛烈な成長、安価な労働力、途方もない貿易黒字からの脱却を表現するために使った。これらの変化は中国経済にとって必要な進化であり、それを受け入れるべきであり、激しく抵抗すべきではないと彼らは主張した。 中国がコロナを封じ込めるための長いキャンペーンを展開し、今年その再開が失望を呼んだ後、このような感情が再び現れている。格付け会社のムーディーズが今週、中国の信用格付けを中期的に引き下げなければならないかもしれないと述べた理由のひとつである。何人かのエコノミストは、中国の手に負えない不動産市場の新常態を宣言している。最近の日米首脳会談を受けて、中国とアメリカの関係に新たな均衡が生まれることを期待する論者もいる。中国社会科学院の蔡昉は9月、中国の人口減少、消費者の高齢化、選り好みする雇用主の混在によってもたら

By エコノミスト(英国)
イーロン・マスクの「X」は広告主のボイコットにめっぽう弱い[英エコノミスト]

イーロン・マスクの「X」は広告主のボイコットにめっぽう弱い[英エコノミスト]

広告業界を軽蔑するイーロン・マスクは、バイラルなスローガンを得意とする。11月29日に開催されたニューヨーク・タイムズのイベントで、世界一の富豪は、昨年彼が買収したソーシャル・ネットワーク、Xがツイッターとして知られていた頃の広告を引き上げる企業についてどう思うかと質問された。「誰かが私を脅迫しようとしているのなら、『勝手にしろ』」と彼は答えた。 彼のアプローチは、億万長者にとっては自然なことかもしれない。しかし、昨年、収益の90%ほどを広告から得ていた企業にとっては大胆なことだ。Xから広告を撤退させた企業には、アップルやディズニーが含まれる。マスクは以前、Xがブランドにとって安全な空間である証拠として、彼らの存在を挙げていた。

By エコノミスト(英国)