がん早期発見企業New Horizon Healthが香港に上場

2月18日、バイオテクノロジー企業のニュー・ホライゾン・ヘルスは香港で新規株式公開(IPO)で24億2000万香港ドルを調達した。公募の抽選は4133倍の応募超過となった。

がん早期発見企業New Horizon Healthが香港に上場

2月18日、バイオテクノロジー企業のニュー・ホライゾン・ヘルスは香港で新規株式公開(IPO)で24億2000万香港ドルを調達した。公募の抽選は4133倍の応募超過となった。同社の7,6509万8,000株は26.6香港ドルで取引され、その価値は急速に185%も急上昇した。時価総額は300億香港ドルに達した。

2013年に設立された杭州に本社を置くNew Horizon Healthは、早期がん検診のための革新的な技術に焦点を当てた最初のバイオテクノロジー企業だ。同社の製品は、大腸がん、子宮頸がん、胃がん、肺がんを対象としている。同社は、病院、検診センター、保険会社、薬局、オンラインチャネルなど、複数のチャネルを通じて検査を販売している。同社は、世界的に71件の特許と特許出願のポートフォリオを構築している。

同社の主力製品であるコロクリアは、自社開発の非侵襲性大腸がん検診サービスである。中国で最初で唯一の便潜血免疫法(FIT)- DNA検査製品だった。同社によると、大腸がんに対するコロクリアの検査感度(病気の人を正しく識別する検査の能力)は95.5%に達した。フロスト&サリバンズ社の報告書によると、コロクリアは世界の早期がん検診業界で最高の臨床結果を出している。

パンデミックがもたらす大きな課題の中、2020年第4四半期のコロクリアの出荷数は、2019年から前年同期比60.7%急増した。

2020年1月には、中国初の6,000人近い患者を対象とした多施設共同臨床試験を完了した。また、北京、杭州、広州に3つの第三者認証医療機関を設立している。

CEOのZhu Yeqingは声明の中で次のように述べている。「中国の早期がん検診業界で初めてのライセンスを取得したことで、ニューホライズンヘルスは会社のマイルストーンとなる成功を目の当たりにした。私たちの夢は、がんリスクの高い数百万人の人々からのものであり、今後もより多くの人々の人生を変えていく」。

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米国のEV革命は失速?[英エコノミスト]

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