ソフトバンクG南米ファンド責任者、10億ドル損失も「親会社から追加資本を得られる」―FT

ソフトバンクグループ(SBG)の中南米ファンドの共同責任者は、10億ドル近い投資損失にもかかわらず、親会社から追加資本を獲得することに「懸念はない」と、フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューに対して述べている。

ソフトバンクG南米ファンド責任者、10億ドル損失も「親会社から追加資本を得られる」―FT
Licensed under the Unsplash+ License

ソフトバンクグループ(SBG)の中南米ファンドの共同責任者は、10億ドル近い投資損失にもかかわらず、親会社から追加資本を獲得することに「懸念はない」と、フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューに対して述べている。

同ファンドは、Kavak、Rappi、QuintoAndarなど、80社以上の企業をポートフォリオに入れている。経営に重点を置きながら、新規の投資先企業と現在の投資先企業に分けて投資する計画で、時間軸を2032年までと設定しているそうだ。

SBGはすでに80億ドル近くをこの地域に投資しており、今後もさらなる投資が予定されている。同社は2019年に50億ドルの新興市場地域専用ファンドを立ち上げ、その後、30億ドルのファンドを追加。

マネージング・パートナー兼ブラジル担当のアレックス・サピロは、現在、親会社から追加の現金を入手することができ2つ目の南米ファンドには未投入の4億ドルがある、とFTに対して語った。第3のファンドの計画は当面ないという。

投資対象は、ポートフォリオに含まれる新会社と現会社をほぼ半々で、ポートフォリオマネジメントに重点を置いているようだ。

南米ファンドの共同創設者であり、元COOであったマルセロ・クラウレは、創業者の孫正義と対立し、1年以上前にSBGを退職した。

Read more

AI時代のエッジ戦略 - Fastly プロダクト責任者コンプトンが展望を語る

AI時代のエッジ戦略 - Fastly プロダクト責任者コンプトンが展望を語る

Fastlyは、LLMのAPI応答をキャッシュすることで、コスト削減と高速化を実現する「Fastly AI Accelerator」の提供を開始した。キップ・コンプトン最高プロダクト責任者(CPO)は、類似した質問への応答を再利用し、効率的な処理を可能にすると説明した。さらに、コンプトンは、エッジコンピューティングの利点を活かしたパーソナライズや、エッジにおけるGPUの経済性、セキュリティへの取り組みなど、FastlyのAI戦略について語った。

By 吉田拓史
宮崎市が実践するゼロトラスト:Google Cloud 採用で災害対応を強化し、市民サービス向上へ

宮崎市が実践するゼロトラスト:Google Cloud 採用で災害対応を強化し、市民サービス向上へ

Google Cloudは10月8日、「自治体におけるゼロトラスト セキュリティ 実現に向けて」と題した記者説明会を開催し、自治体向けにゼロトラストセキュリティ導入を支援するプログラムを発表した。宮崎市の事例では、Google WorkspaceやChrome Enterprise Premiumなどを導入し、災害時の情報共有の効率化などに成功したようだ。

By 吉田拓史
​​イオンリテール、Cloud Runでデータ分析基盤内製化 - 顧客LTV向上と従業員主導の分析体制へ

​​イオンリテール、Cloud Runでデータ分析基盤内製化 - 顧客LTV向上と従業員主導の分析体制へ

Google Cloudが9月25日に開催した記者説明会では、イオンリテール株式会社がCloud Runを活用し顧客生涯価値(LTV)向上を目指したデータ分析基盤を内製化した事例を紹介。従業員1,000人以上がデータ分析を行う体制を目指し、BIツールによる販促効果分析、生成AIによる会話分析、リテールメディア活用などの取り組みを進めている。

By 吉田拓史
Geminiが切り拓くAIエージェントの新時代:Google Cloud Next Tokyo '24, VPカルダー氏インタビュー

Geminiが切り拓くAIエージェントの新時代:Google Cloud Next Tokyo '24, VPカルダー氏インタビュー

Google Cloudは、年次イベント「Google Cloud Next Tokyo '24」で、大規模言語モデル「Gemini」を活用したAIエージェントの取り組みを多数発表した。Geminiは、コーディング支援、データ分析、アプリケーション開発など、様々な分野で活用され、業務効率化や新たな価値創出に貢献することが期待されている。

By 吉田拓史