シンガポール首相「ウクライナ危機で中国を孤立させるな」
シンガポールのリー・シェンロン首相は、ウクライナ戦争を民主主義国と独裁主義国の戦いだと決めつけて、中国を孤立させないよう米国に警告を発した。
シンガポールのリー・シェンロン首相は、ウクライナ戦争を民主主義国と独裁主義国の戦いだと決めつけて、中国を孤立させないよう米国に警告を発した。
日曜日に公表されたウォール・ストリート・ジャーナルの取材の書き起こしでは、リーは「ウクライナの問題を、自動的に中国が悪い側に立つような形で定義しないよう、非常に注意しなければならない」と述べている。
「中国とどう付き合うかということが、皆さんの頭の中の大きな部分を占めている。懸命に努力し、利害関係を理解しているが、少なくとも、双方がこの問題を管理し、より建設的な方向に進めるための関係を築き始めることは非常に難しく、それを望んでいる相手側を見つけ、米国の選挙期間以上、一貫性と予測可能性を持ってそれを実行することは難しいと感じておられるようだ」
「すでに事態は十分に困難である」と、リーはWSJに対して述べた。「両者にはほとんど信頼関係がない。緊張を緩和するために和解に達するように、関与する権限を与えられた適切なレベルを見つけることはそう簡単ではない」
「オバマ大統領のときに『太平洋は米国と中国の両方にとって十分に大きい』と発言している。しかし、問題は、太平洋はアメリカと中国の両方と友好的になれるほど大きいのか、それとも真ん中で分裂してしまうほど大きいのか、ということだ。中国は、両方の国が友好的であることは非常に喜ばしいことであり、閉鎖的で排他的なグループ分けは認めないと言っている」
「中国が何を望んでいるかというと、友達が欲しい、友達を作りたい、人々に影響を与えたいと考えているのではないでしょうか。そして、彼らは資源と集中力を持っており、さまざまな方法でそれを実現している。この地域のすべての国は、中国と幅広い関係を持ち、中国とビジネスをする機会を得たいと考えていますが、同時に、多極化した世界の中で、自由な行動と代理権を保持することも望んでいる」