バイトダンス、TikTok禁止観測の中「Lemon8」という新アプリを投入

TikTokの親会社であるバイトダンスの新しいモバイルアプリは、同社の中国との関係に対する国家安全保障上の懸念が高まっているにもかかわらず、米国で人気を集めている。米国人は中国アプリが大好きだ。

バイトダンス、TikTok禁止観測の中「Lemon8」という新アプリを投入
Image via Lemon8 / App Store

TikTokの親会社であるバイトダンスの新しいモバイルアプリは、同社の中国との関係に対する国家安全保障上の懸念が高まっているにもかかわらず、米国で人気を集めている。米国人は中国アプリが大好きだ。


米国の議員たちがTikTokの使用禁止や強制売却の計画を進める中、中国の親会社であるバイトダンスは、インスタグラムの類似アプリ「Lemon8」を3月に投入した。Lemon8はApp Storeのチャート上位に食い込んでいる。

Lemon8は、主にライフスタイルに関連する画像を数枚組み合わせたコンテンツで構成されている。ユーザー生成コンテンツ(UGC)風だが、プロの関与を感じるものもある。インスタグラムにも同種の投稿が多くある。

TikTokと同様に、カスタマイズされたおすすめ情報を提供する「For You」フィードや、ユーザーがフォローすることを選択したアカウントの投稿を表示する「Following」フィードを備えている。

情報取得の効率が高い。検索で行き当たる検索最適化(SEO)記事との対比的。文字の説明の入った画像数枚で「デートスポット」「春のファッション」「スキンケア」のようなテーマについて簡潔な情報が得られる。SEO記事は嫌になるほどの無用な文章と画像を見ることを要求されるケースが多い。

また、動画よりも情報量が格段に軽い。最もスクリーンを見続けた世代と言えるZ世代にとって、眼球や脳にとって課されるコストが少ないことはとてもありがちことではないだろうか。

このような造りは、ターゲットの10代〜20代の若年層(Z世代)にとっては、データ通信量(いわゆる「ギガ」)が節約でき、同時にタイムパーフォマンス(いわゆる「タイパ」)もいいので好まれる可能性がある。

リサーチ会社Apptopiaのデータによると、Lemon8は2020年3月にiOSとAndroidの両方でデビューし、その後世界中で1,600万ダウンロードを獲得し、日本はその総インストール数の38%を占めるトップマーケットとなった。米国でのインストール数は不明だが、月間アクティブユーザー数(MAU)は425万人と推定されている。このアプリは、アジアと東南アジアでかなりの支持を得ているようだ。

バイトダンスはユーザー誘導を行っているようだ。TikTokでは、多くのクリエイターが最近Lemon8について投稿し始めているという。彼らのレビューの多くが非常に好意的であるにもかかわらず、スポンサーコンテンツ(広告)として表示されていないようだ。

TikTokは、2017年にMusic.allyという米国のリップシンクアプリを買収して米国に上陸した。その後、このアプリをリブランディングし、TikTokの中国版である抖音(Douyin)のクローンに再構築した。

Lemon8もやや似たような経緯がある。米国のアプリを買収したわけではないが、「Xiaohongshu(小紅書)」という人気ECアプリから機能の一部を切り出してアプリ化した。

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