米VCの資金調達、2021年の記録を上回る勢い

米国のベンチャーキャピタル(VC)は、市場の調整にもかかわらず、過去最大の資金調達額を記録する勢いだ。

米VCの資金調達、2021年の記録を上回る勢い
Photo by Vimal S on Unsplash

米国のベンチャーキャピタル(VC)は、市場の調整にもかかわらず、過去最大の資金調達額を記録する勢いだ。

調査会社PitchBookのデータによると、今年これまで米国のVCファンドは1,375億ドルをクローズし、2021年の通年総額1421億ドルに迫っている。

今月、Lightspeedが4つのファンドで71億ドルを調達し、Battery Venturesが38億ドルの資金調達を発表し、Oak HC/FTが約20億ドルのファンドをクローズした。これらの巨額の資金に加え、他の47社が7月に最新かつ過去最大の資金を調達しているという。

もちろん逆風は存在しており、PitchBookの取材によると、年金基金、財団、その他の主要なリミテッドパートナーの中にはVCとの関係を手放すか、既存のパートナーに小切手を送るしかなかったという者もいる。

それでも、PitchBookのデータによれば、資金調達環境は全体として、景気後退の始まりに予測されたよりも困難ではないことが判明しているという。

Read more

AI時代のエッジ戦略 - Fastly プロダクト責任者コンプトンが展望を語る

AI時代のエッジ戦略 - Fastly プロダクト責任者コンプトンが展望を語る

Fastlyは、LLMのAPI応答をキャッシュすることで、コスト削減と高速化を実現する「Fastly AI Accelerator」の提供を開始した。キップ・コンプトン最高プロダクト責任者(CPO)は、類似した質問への応答を再利用し、効率的な処理を可能にすると説明した。さらに、コンプトンは、エッジコンピューティングの利点を活かしたパーソナライズや、エッジにおけるGPUの経済性、セキュリティへの取り組みなど、FastlyのAI戦略について語った。

By 吉田拓史
宮崎市が実践するゼロトラスト:Google Cloud 採用で災害対応を強化し、市民サービス向上へ

宮崎市が実践するゼロトラスト:Google Cloud 採用で災害対応を強化し、市民サービス向上へ

Google Cloudは10月8日、「自治体におけるゼロトラスト セキュリティ 実現に向けて」と題した記者説明会を開催し、自治体向けにゼロトラストセキュリティ導入を支援するプログラムを発表した。宮崎市の事例では、Google WorkspaceやChrome Enterprise Premiumなどを導入し、災害時の情報共有の効率化などに成功したようだ。

By 吉田拓史
​​イオンリテール、Cloud Runでデータ分析基盤内製化 - 顧客LTV向上と従業員主導の分析体制へ

​​イオンリテール、Cloud Runでデータ分析基盤内製化 - 顧客LTV向上と従業員主導の分析体制へ

Google Cloudが9月25日に開催した記者説明会では、イオンリテール株式会社がCloud Runを活用し顧客生涯価値(LTV)向上を目指したデータ分析基盤を内製化した事例を紹介。従業員1,000人以上がデータ分析を行う体制を目指し、BIツールによる販促効果分析、生成AIによる会話分析、リテールメディア活用などの取り組みを進めている。

By 吉田拓史