メタ、VRとARのOSを開発する300人規模のチームを解散 - 報道
米テクノロジーメディアThe Informationの報道によると、メタは、拡張現実(AR)および仮想現実(VR)ヘッドセット用の OSを開発していた約300人のチームを解散し、エンジニアの一部をARグラスやOculus(あるいはQuest)ヘッドセットを開発しているチームに移動させたと報じられている。これは、同社がVRおよびARヘッドセット用の統一カスタムOSを作成するチームのプロジェクトの作業を停止したというThe Informationの最近の報道(当時はメタが否定していた)の後に行われたものだ。
1月には、メタがチームが取り組んでいた「XROS」プロジェクト(XRは拡張現実と仮想現実の両方を指す言葉)をキャンセルしたという報道が表面化した。報道が出た後、Reality Labs担当バイスプレジデントのガブリエル・アウルは、同社が「このチームを縮小するのではなく、成長させている」とツイートし、メタの採用ページへのリンクも添えた。Aul氏はまた、同社が "現在も当社のデバイス向けに専門性の高いOSを開発中である "とも述べている。
The Informationによると、XROSチームの一部のエンジニアは、ARグラス、クエストVRヘッドセット、およびコンピュータビジョンによるハンドトラッキングとアイトラッキングを含むその他のXR技術に取り組んでいるチームに配属されているとのことだ。同レポートによると、XROSチームからのすべての従業員がどこに行き着くかは明らかではないという。
この具体的なリストラは、メタが全体的なイメージチェンジに取り組む中で行われたものだ。分かりやすい例としては、「メタバース」への注力とVRおよびAR製品に大きく関わる仮想世界の計画を意味する、最近の社名の変更が挙げられる。また、同社は最近その価値観を更新し、従業員に対して「一緒に素早く動くこと」と「長期的な影響に焦点を当てること」を伝えている。
現在、Oculus Quest 2のようなヘッドセットには、AndroidをベースにしたOSが採用されている。現時点では、近日発売予定の「Project Cambria」のような将来のヘッドセットが何を使用するかは明らかではないが、XROSチームに起きているようなことを考えると、メタの次世代VRヘッドセットで真新しいOSが発表されることはなさそうだ。
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