22年上半期の事業報告 - (株)アクシオン

22年上半期の事業報告 - (株)アクシオン

ニュースアプリケーションのアクシオンは2022年上半期、非常に好ましい結果を残し、エンジェル投資家から集めた2,200万円で、通常なし得ない将来性を証明した。この会社は、さらに資金を調達すれば、急激な成長が約束されているだろう。あるいは、自己資金での運営に目処をつければ、あとは自らの力だけで成長していくはずだ。

吉田拓史

要点

ニュースアプリケーションのアクシオンは2022年上半期、非常に好ましい結果を残し、エンジェル投資家から集めた2,200万円で、通常なし得ない将来性を証明した。この会社は、さらに資金を調達すれば、急激な成長が約束されているだろう。あるいは、自己資金での運営に目処をつければ、あとは自らの力だけで成長していくはずだ。


どうも、株式会社アクシオンテクノロジーズ(以下、アクシオン)代表取締役の吉田拓史です。このブログでは、アクシオンの2022年上半期の事業報告を行います。弊社は2月決算のため、3〜8月が「上半期」です。

この事業報告は財務と製品、ビジネス指標、今後の展望の4つのセクションに分かれています。では早速みてみましょう。

1. 財務

上半期の主要な財務成績は以下の通り。暫定値であり、正式な会計ではないため「売上高」「営業利益」のような正式名称を避けてある。

  • 売上:257,595
  • 費用:9,483,638
  • 営業収支:▲9,430,495
  • 現金:7,712,782

弊社は年度の始まりから海外メディア記事の配信を開始した。3〜5月はこれに伴い、支出が増加した。バーンレート(一月に燃焼する資金)はこの3ヶ月間で230万円を超えた。上半期開始時のキャッシュが3月1日時点の1,716万円から771万円まで減った。

この支出拡大は、海外記事の導入により記事配信量とその質を急激に増やし、将来、より広範な範囲を扱う「ニュースアプリのテスラ」を作るためのテストのためだった。テストの結果の全てをここに記すと、競合企業に有利に働くのでできない。しかし、テストによって、このビジネスがベンチャー投資を受けて急速に規模拡大するべきであることはより明快になったことは確かである。

私は6月頃から資金調達活動の準備を始め、国内の機関投資家との交渉を勘案し、支出幅を圧縮することにした。これにより6〜8月の3ヶ月間ではバーンレートは76万円まで縮小したが、同時に十分な記事配信量を確保している(私の超低賃金、長時間労働によって賄われてはいるが)。

弊社は日本の業界の特性を踏まえた上で常に必要最低限のお金だけで運営する「籠城戦」を2019年から行っており、その経験は豊富だ。長時間労働のコツは神経質なほどに健康を管理することだ。

バーンレート76万円は下半期の9月以降も継続する予定だ。また、この損失の幅はコストカットで更に圧縮可能だ。最大で15〜25万円のレンジまで引き下げられるだろう。状況次第では、弊社はさらに守備を固める可能性がある。15〜25万円はどう考えてもやりすぎなのだが、他の選択肢がないシナリオを織り込んでおく必要がある。

4月の決算公告の時にも触れたが、弊社は恐ろしいほど安く運営されている会社である。

出典:freee、弊社画面

支出は通信費(下図、黄緑色)で表現されているコンテンツ費とソフトウェア費に集中している。コストの「84%」がこの中核的な分野に注がれている。弊社は世界一のボクサーのほまれ高い井上尚弥の試合前のような体をしているのだ。

出典:freee、弊社画面

より細かい情報は以下のグーグルスプレッドシートを参考にしていただきたい。

資金繰りレポート(Googleスプレッドシート)

資金繰りレポート (2022年03月~2022年08月)
cash_summary 期間,2022-03,2022-04,2022-05,2022-06,2022-07,2022-08前月繰越,17161212,14524552,13748219,10144180,9603343,8947765営業収支収入内訳売上高,42236,21932,35962,26504,93760,37201受取利息,12,10,12,7,11,9雑収入,0,9,0,0,0,0収入計,42248,21951,35974,26511,93771,37210支出内訳仕入高,-33000,0,0,0,0,0役員報酬,-80000,-80000,-1...

損益レポート(Googleスプレッドシート)

損益レポート (2022年03月~2022年08月)
income_expense 勘定科目,2022-03,2022-04,2022-05,2022-06,2022-07,2022-08,合計 売上高,42236,21932,35962,26504,93760,37201,257595受取利息,12,10,12,7,11,9,61雑収入,0,9,0,0,0,0,9雑損失,0,0,0,0,0,-2,-2法人税・住民税及び事業税,-1,-1,-1,0,-1,-1,-5交際費,0,0,-4327,-2881,0,0,-7208雑費,-6873,-1833,-1693,-14,0,-580,-10993福利厚生費,-4810,-990

※【留意点】本稿は税理士の精査前の財務情報であくまで暫定値である。追加的な収支が生じ、小さいながらもブレが加わる可能性もある。ただ、弊社は財務規模が小さく、細かい会計処理が存在しないため正確性は高い。

2. 製品

製品面でも様々な進展が見られ、この製品は2019年当時からその将来性を示していたが、それが3年かけてより前進している。

本製品はマーケティングに関する費用はほぼ計上していない。前記に使われた広告費は公募の周知のためのもので、本体の広告ではない。

したがって、顧客層拡大のカイゼンを行えば、収益拡大余地はかなり大きいと推察される。つまり、資金調達できれば、もっと広い市場をすくうことができる。

2.1コンテンツ

ブルームバーグ(米)、エコノミスト(英)、フィナンシャル・タイムズ(英)、ニューヨーク・タイムズ(米)、サイエンティフィック・アメリカン(米)の記事の翻訳配信を2月から順次開始した。

月間コンテンツ数が最盛期で160〜200まで成長した。金融、経済にまつわる高品質な記事を大量に翻訳供給できることを証明した。翻訳、記事作成を吉田一人で行ったためマージナル・コストが生じなかった。総投稿数は8月時点で2,700以上に到達している。

2.2 ユーザー

  • 月間アクティブユーザー数(MAU):13万9,990(8/31時点)
  • 有料購読者数:50人(9/14時点)
  • ニュースレター登録者数:1012人(9/14時点)

ユーザー数は8月に大きな成長を遂げ、13万9,990に達した。これはWeb3やテクノロジー業界に関連した話題で、弊社の記事が既存ユーザー層の外側まで拡張したことを意味している。

Google Analyticsのデータに基づき、吉田拓史作成
出典:管理画面。有料購読者数は初月無料を含む。

2.21 ユーザーの属性

  • 若い。25〜34歳が最も多く35〜44歳が次に多い、三番目は18〜24歳。ターゲットとする20〜40代と重なるユーザー層だ。日本の平均年齢48.6歳を下回っている。
出典:Google Analytics、弊社画面
  • 男性がマジョリティ。男性が75%、女性が25%。

※年齢、性別は識別子cookieに基づいた推定。高い正確性は保証できない

出典:Google Analytics、弊社画面
  • 日本語以外の言語設定:8.5%。 日本語展開のみにも関わらず、日本語以外の言語設定を使っている。これは高リテラシーな日本語使用者が利用していることを示唆している。
出典:Google Analytics、弊社画面

2.23【参考】ユーザー構成

これは2020年の調査時のデータ。400人を無作為抽出して取得したデータを基に作成したバブルチャートである。円の大きさは数の多さを示している。

弊社事業計画書より

3. ビジネス指標

出典:Stripe、弊社画面
出典:Stripe、弊社画面
  • 月次経常収益(MRR):59,437円
  • 有料購読者数(初月無料を除く):46
  • 解約率(6ヵ月間平均):4.78%
  • 顧客生涯価値(LTV、6ヵ月間平均):33,729円

※全て8/31時点

※MRR:ひと月に得られるサブスク収益

※解約率:ひと月で解約する有料会員の割合

※顧客生涯価値:これは平均的なサブスクリプション利用者から解約までに得られると見込まれる推定総売上額

3.1 コンバージョン・ファネル

支払いフォーム表示以降のファネル。

出典:Stripe、弊社画面
出典:Stripe、弊社画面

3.2 コンバージョン率

  • 支払いフォームが表示されたユーザーのコンバージョン率:19.88%
  • 支払いフォームの表示:171
  • コンバージョン額:203,849円
出典:Stripe、弊社画面
出典:Stripe、弊社画面

4. 今後の展望

財務面では、有料購読者数を増やすことができれば、当面の課題を解決できる。そのためには製品面で3つの課題をクリアする必要がある。

  1. 有料購読に誘うユーザー体験の必要性
  2. 有料会員特典の設定
  3. マーケティングのパイプライン

これらを、出資を得るまでは、資金燃焼を余り伴わない方法で、実現することが求められている。

弊社は非常に効率的に運営されており、その将来性は約束されたものだと私は(このプロジェクトが立ち上がった2017年9月から)信じている。そしてすでに十分すぎるシグナルを発してきた。国内はもとより、海外、エンジェル投資家への売り込み・交渉に今後も力を入れていきたい。それが叶わない場合は、自力で生き残る道を見つける必要があるだろう。

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