
膨らみゆくデータセンターの水消費:地域社会との「水の取り合い」も
世界的に干ばつが増加している中、データセンターが大量の水資源を消費することは無視できない問題となっている。地域社会との水の取り合いに発展する可能性もある。
世界的に干ばつが増加している中、データセンターが大量の水資源を消費することは無視できない問題となっている。地域社会との水の取り合いに発展する可能性もある。
最近、Meta Platformsはオープンソースの大規模言語モデル(LLM)である「Llama2」を公開し、AI業界の注目を集めた。競合の大手テクノロジー企業以外は、無料で商業利用できる。これを微調整することで多くのプレイヤーが独自のLLMを持てることを意味する。大手企業に限られた特権を民主化する救世主のように映る(ライセンスの内容があとから改定されるかもしれないが)。
しかし、水資源の観点では、Llama2は危うい存在のようだ。カリフォルニア大学リバーサイド校の准教授、Shaolei Renは、Llama2のトレーニングに必要な水の総使用量は1,090 万リットル、水力発電を除くと 280 万リットルになると見積もっている、と米メディアInsiderが報じた。