マイクロソフトは任天堂もセガもスクエニも買いたい 旺盛な買収欲
静かに大規模なM&Aを繰り返していたマイクロソフトが、任天堂とセガとスクエニを買収したいという思いをずっと胸に秘めていた。同社には、使い切れないほどのキャッシュがあり、規制当局に止められない限り買収は続くだろう。

静かに大規模なM&Aを繰り返していたマイクロソフトが、任天堂とセガとスクエニを買収したいという思いをずっと胸に秘めていた。同社には、使い切れないほどのキャッシュがあり、規制当局に止められない限り買収は続くだろう。
米連邦取引委員会(FTC)はアクティビジョン・ブリザードの買収を巡る提訴を再度試みているが、その過程で、マイクロソフト側の手違いによって文書の一部が漏洩した。9月下旬に漏洩した文書には、マイクロソフトが任天堂を買収に強い意欲を持ち続けていた、という事実が記されていた。 任天堂は長い間、マイクロソフトの買収リストの中に含まれていたが、M&Aは不成立である。
漏洩した2020年8月のメールの記録(*1)では、元通産官僚でエグゼクティブ バイスプレジデント(EVP)兼コマーシャルチーフ マーケティングオフィサーである沼本健が、ゲーミング部門を率いるフィル・スペンサーとクリス・カポセラ最高マーケティング責任者に、任天堂の買収を提案したところ、スペンサーはマイクロソフトが任天堂の買収に成功する可能性が最も高い米国企業であるとの考えを伝えている。
しかし、彼は任天堂には多額の現金があり、買収の可能性は低いことにも言及した。メールでは、マイクロソフトの取締役会のメンバーである投資会社バリューアクト・キャピタルが任天堂株を積極的に取得しており、買収を支持していることにも言及されている。