百度が無人自律走行車の許認可取得し米国勢と火花散らす
百度の完全無人運転ロボタクシーが公道でサービスを提供。出典:百度

百度が無人自律走行車の許認可取得し米国勢と火花散らす

中国の大手テクノロジー企業百度は安全運転手(セーフティ・ドライバー)なしの自律走行車を運用する許認可を中国の二都市で取得した。米国に歩を揃えるような許認可の発行は、中国政府の強い意図が込められていることを類推させる。

中国の大手テクノロジー企業百度は安全運転手(セーフティ・ドライバー)なしの自律走行車を運用する許認可を中国の二都市で取得した。米国に歩を揃えるような許認可の発行は、中国政府の強い意図が込められていることを類推させる。

百度は8日、ロボタクシー事業者として中国で初めて、安全運転手なしの旅客移動を販売する許認可を取得したと発表した。

中国メディアの界面によると、百度が巨大都市の重慶と武漢で取得した許認可はともに、実証申請対象者は、安全運転手(セーフティ・ドライバー)を車両に乗せることなく遠隔地での試験・実証・商業運転を行うことができ、自律走行ビジネスを行う企業に対してきめ細かい指導・支援を行っている。つまり、公道における、完全なドライバーレスの自律走行車(AV)を認めている。

最初の許可規模は小さく、武漢と重慶の2つの郊外に10台のロボタクシーを振り分けたものである。百度は、ロボタクシーへの乗車注文が100万件を超えたとし、今年最初の3カ月間で、同社は19万6,000台の旅客を運行したという。百度のテスト走行距離は3,200万kmを超え、北京、上海、広州、深圳などの都市で自律走行による旅行サービスを開始している。

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