ベトナムでも日本車メーカーがEV化の洗礼を浴びようとしている
VinFast SUV VF 8. 出展:ビンファスト

ベトナムでも日本車メーカーがEV化の洗礼を浴びようとしている

長らく日本車が優位な市場だったベトナムでも、EV化の足音が聞こえる。中国EV大手のBYDはベトナムに生産施設を持とうとし、地場EV企業であるビンファストは米上場で軍資金を得て、東南アジアと欧米に橋頭堡を作ろうとしている。

吉田拓史

長らく日本車が優位な市場だったベトナムでも、EV化の足音が聞こえる。中国EV大手のBYDはベトナムに生産施設を持とうとし、地場EV企業であるビンファストは米上場で軍資金を得て、東南アジアと欧米に橋頭堡を作ろうとしている。


5月初旬、ベトナム政府は、EV大手BYDが同国でのEV生産を計画であることを明らかにした。ハノイでの会談後、政府のウェブサイトに掲載された報告によると、BYDの王伝福CEOは、国内および東南アジアの他の地域で販売するEVの製造を迅速に開始できるよう、ベトナム政府が投資手続きを完了するための「有利な条件」を整えることを期待しているとのことである。

現在ベトナム北部のフート省で、電子機器や部品組立工場を運営しているBYDは、現地でのEVサプライチェーンの形成も提案している。

これはBYDの東南アジア進出の新たな布石である。東南アジアの自動車市場は長い間、日本車メーカーが席巻してきた。

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