孫正義氏、ソフトバンクGへの個人的負債が50億ドルに―FT
孫正義氏は、ソフトバングループク(SBG)に対して50億ドル近くの個人的債務がある、とフィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。同社は、孫氏の負債は、現在47億ドルにのぼると認めたという。
孫正義氏は、ソフトバングループ(SBG)に対して50億ドル近くの個人的債務がある、とフィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。同社は、孫氏の負債は、現在47億ドルにのぼると認めたという。
これに先立ち、ブルームバーグのMin Jeong Lee, Pei Yi Makは、孫氏は、SBGのビジョン・ファンド2の17.25%、および新興企業に投資するラテンアメリカ部門の17.25%、ヘッジファンド部門「SBノーススター」の株式33%を取得する際に、支払いを後回しにしている、と報じていた。
FTの調査によると、ハイテク株と非上場スタートアップ企業の評価額の急落で打撃を受け、これらの株式取得の際に生じた債務が拡大したという。
SBGがビジョンファンドの多額の損失にもかかわらず、ここ数週間自社株買いのペースを大幅に加速させ、今月初めに株価が12カ月ぶりの高値に達したことから、孫氏の自社株に対する負債が拡大しているとの観測を呼んでいる。
2020年に米国のテクノロジー株で「ナスダックのクジラ」取引を行ったことで有名なノーススターの損失の3分の1は、孫氏が個人的に負担しなければならない。同グループが投資先の清算を続けているため、株式トレーディング部門の投資損失総額は9月末時点で60億ドル近くに膨らんでいる、という。