Metaはメタバースの優先順位を落とした模様
出典:Meta Platforms

Metaはメタバースの優先順位を落とした模様

「メタバース」の狂乱に最も敏感だったMeta Platfromsは、大型レイオフのさなかにこの分野への賭け金を減らしたようだ。コンピュータのUIやソーシャルメディアを再創造する壮大な試みは、ほふく前進を迫られている。

吉田拓史

「メタバース」の狂乱に最も敏感だったMeta Platfromsは、大型レイオフのさなかにこの分野への賭け金を減らしたようだ。コンピュータのUIやソーシャルメディアを再創造する壮大な試みは、ほふく前進を迫られている。


Metaは広告主に対する売り込みにおいて「メタバース」を使わなくなったようだ。米テクノロジー誌The Informationの報道によると、Metaは潜在的なパートナーにコラボレーションを提示する際に、「メタバース」という用語を完全に削除した。 「ザッカーバーグの口から2つ目の単語がすべて『メタバース』だった、インターネットの未来を期待していた昨年とは全く対照的だ」 と関係者は話しているという。

Metaの力点はより近視眼的なTikTokクローンへと移ったようだ。同じ報道によると、Metaはその収益のほとんどを提供する広告主に対して、TikTokのクローンであるリール(Reels)における広告商品に一定額を費やすと、25%もの割引を提供するようなベネフィットを提示しているという。引用された広告会社の幹部は、この割引は「異常に大きい」とThe Informationに語っている。

これは、前四半期だけでReality Labs(Metaのメタバース部門)に費やされたおよそ43億ドルとはかなり対照的だ。

買収したVR会社でレイオフ

社内では人員調整が進んでいる。Metaは4月に実施した大規模レイオフにて、VRゲームチームの従業員を多数解雇したと見られている。

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