中国製ミリ波チップ、検出距離世界記録を更新
中国の研究機関は2月17日、検出距離38.5メートルの高性能77GHzミリ波チップとモジュールを発表し、ミリ波パッケージアンテナの最長検出距離の世界新記録を樹立した。
中国の研究機関は2月17日、検出距離38.5メートルの高性能77GHzミリ波チップとモジュールを発表し、ミリ波パッケージアンテナの最長検出距離の世界新記録を樹立した。
このチップは、2021年国際固体回路会議(ISSCC)で中国电子科技集团公司第三十八研究所が発表したもので、中国科技網によると、2つの3送信機、4受信機のミリ波チップと10方向のミリ波アンテナを1つのパッケージに統合したのは初めてのこと。
同研究所によると、24ミリメートル×24ミリメートル空間のチップは、創造的にダイナミックな調整可能な高速広帯域チャープ信号生成方法を提案し、パッケージ内で大幅にパッケージアンテナの有効放射距離を向上させるためにマルチフィードアンテナ技術を使用した。多方向のミリ波レーダートランシーバのフロントエンドの機能を達成するため、近距離インテリジェントセンシングのための小さなボリュームと低コストのソリューションを提供した。
また、このチップはパッケージにマルチフィード・アンテナ技術を採用し、パッケージ・アンテナの有効放射距離を大幅に伸ばし、近接スマート・センシングのための小型で低コストのソリューションを提供しているとレポートは述べている。CMOSプロセスを使用して、3つの送信チャネル、4つの受信チャネル、レーダー波形生成を1チップに統合しており、高速な広帯域レーダー信号生成という点で特別な利点があり、マルチチップカスケードや大規模なレーダーアレイの構築をサポートしているという。
パッケージアンテナの主流はファンアウト方式のウェハレベルパッケージングであり、国際的な大手企業はこの技術をベースにパッケージアンテナを集積したチップ製品を開発している。
同研究所では、ミリ波レーダーチップをさらに最適化し、アプリケーション要件の拡大や技術の進歩に応じて変化させ、特定のアプリケーションシナリオにワンストップで対応できるソリューションを提供していく。
ISSCCは集積回路分野の「オリンピック」とされ、トランジスタを発明したベル研究所などが1953年に設立した。60年の歴史の中で、集積回路の歴史の中で多くのマイルストーンとなる発明がここでデビューしている。
Image via 中国电子科技集团公司第三十八研究所
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