SPACキングが全面降伏  流行に終止符
2019年10月28日(月)、米ニューヨークのニューヨーク証券取引所(NYSE)のフロアで、ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスの新規株式公開(IPO)後のインタビューで話す、ソーシャルキャピタル・ヘドソフィアホールディングスの創業者でCEOのチャマス・パリハピティヤ。マイケル・ネーグル/ブルームバーグ。

SPACキングが全面降伏 流行に終止符

「特別目的買収会社(SPAC)キング」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤは、自身のSPACのうち2つを閉鎖し、投資家に資金を返還する予定であることが明らかになった。王様が手を引くというのだから、この怪しげな上場手法は潮時ということだろう。

吉田拓史

「特別目的買収会社(SPAC)キング」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤは、自身のSPACのうち2つを閉鎖し、投資家に資金を返還する予定であることが明らかになった。

Virgin Galactic、Opendoor、SoFiなどの事業をSPACに合併させたパリハピティヤは、SPACの買収相手を見つけることができなかった。

SPAC Researchによると、2020年、2021年のブームによって誕生した676のSPACは、まだ合併する相手を見つけていない。本稿執筆時(21日)の段階で、FRBはさらなる利上げに踏み切るとの見方が大勢であり、株式市場に過大なパフォーマンスを期待することは難しい。

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