科学

体系化された知識や経験の総称であり、自然科学、人文科学、社会科学の総称。

研究費の新しい渡し方が科学の進歩を後押しする[英エコノミスト]

科学

研究費の新しい渡し方が科学の進歩を後押しする[英エコノミスト]

エイリアンの惑星では、科学はどのように行われるのだろうか? 自然法則はどこでも同じなので、異星人も人類と同じ発見をするだろう―例えば、物質が原子でできているとか、生命が進化によって発達するとか。しかし、結果は同じかもしれないが、宇宙人が同じ方法でその発見にたどり着くとは思えない。もし小さな緑の男たちが大学や研究助成委員会、終身在職権制度、その他現代の学術生活に必要なあらゆるものを発明していたとしたら、それは驚くべきことである。 物理学者マイケル・ニールセンと起業家カンジュン・チウが思いついたこの思考実験は、単なる空想の産物ではない。これは昨年発表されたエッセイの一部で、現代科学が組織化された方法が唯一の方法ではなく、おそらく最良の方法ですらないことを指摘している。さまざまな種類の制度や研究費の新しい配分方法を試すことは、著者らが言う「停滞に近い状態にある発見のエコシステム」を修正するのに役立つかもしれない。 ニールセン博士とチウ氏は、科学の進歩が鈍化していることを懸念する研究者の一人である。マサチューセッツ工科大学(MIT)とスタンフォード大学の経済学者が2020年に

By エコノミスト(英国)
小型核融合炉は「動く可能性が高い」とMITの最新研究が示唆

科学

小型核融合炉は「動く可能性が高い」とMITの最新研究が示唆

マサチューセッツ工科大学の研究者と分社のコモンウェルス・フュージョン・システムズ社が開発を進めているスパーク(Sparc)と呼ばれる原子炉の建設は、来春に開始され、3~4年かかるという。建設に続いてテストが行われ、成功すれば、核融合エネルギーを利用して発電できる発電所が今後10年以内に建設されるという。

By 吉田拓史
核廃棄物の最高のリサイクル法:寿命五千年の「ダイヤモンド電池」が商業化へ

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核廃棄物の最高のリサイクル法:寿命五千年の「ダイヤモンド電池」が商業化へ

ブリストル大学の物理学者と化学者のチームは4月、放射性粒子と接触すると小さな電流を発生させることができる「ダイヤモンド電池」の人工試作品を開発した。廃炉になった原子力発電所から出た半減期5730年の炭素14を使用することで、この電池はほぼ無限に電力を供給できる可能性がある。

By 吉田拓史