TSMC(台積電)は昨日、先月の売上高が前月比3.8%増、前年同月比24.9%増の1,275.9億台湾ドル(約4718億円)と過去最高を記録したことを発表した。同社によると、先月の数字は8月の1,228.8億元に続いて2ヶ月連続の記録更新となった。

世界最大のコントラクトチップメーカーであるTSMCは、米国のブラックリスト入りにより華為科技股份有限公司(華為)への出荷を停止せざるを得なかったが、他の顧客からの需要は依然として高い水準を維持しているという。

TSMCの第3四半期の連結売上高は、前年同期比14.71%増の3,564.3億元となり、目標としていた9.3%増を達成した。ブルームバーグの調査によると、第3四半期の売上高は前年同期の2,930億元から増加し、アナリストの平均予測である3,372億元を上回った。

この増加は、主に5G機器、モノのインターネット(IoT)、高性能アプリケーション向けのチップの堅調な需要に牽引されたほか、Appleの次世代iPhone 12、iPad Air、iPad Pro向けの5ナノメートルチップの需要もあったとチップメーカーは述べている。

同社のデータによると、第1~3四半期の累計売上高は9777.2億元で、前年同期比29.9%増となった。TSMCは7月、今年の売上高が20%以上増加するとの見通しを発表していた。

1−9月間の売上高は、COVID-19パンデミックがホーム・コンピューティング機器の需要を煽ったことから、TSMCが成長予測を達成する軌道に乗っていることを示唆している。

調査会社Gavekal Dragonomics(龍洲經訊)の技術アナリスト、Dan Wang氏は、「5Gチップに対する強い需要により、TSMCの第4四半期の売上高は8~10%増加すると予想されており、今年の売上高は20%以上の成長を示す可能性が高い」と述べた。「TSMCはHuaweiを失うという短期的な打撃を克服することはできても、米国政府が中国企業との取引を制限し続ければ、より大きな問題に直面することになるだろう」

TSMC株式は8日、台北取引所で2.26%上昇して453台湾ドルで取引を終え、3月以来の80%以上の上昇を記録した。