
UAEが生成AI競争で台頭:米大手と互角の戦い
UAEが生成AIの世界的な競争で、米大手と肩を並べている。際限なく湧き出るオイルマネーは、資本集約的な生成AIの開発にとても向いているのかもしれない。
UAEが生成AIの世界的な競争で、米大手と肩を並べている。際限なく湧き出るオイルマネーは、資本集約的な生成AIの開発にとても向いているのかもしれない。
アラブ首長国連邦の首都アブダビに拠点を置く研究機関、技術イノベーション研究所(TII)は9月上旬、MMLUベンチマークのGPT-3.5を上回る、1800億のパラメータを持つ大規模言語モデル(LLM)である「Falcon 180B」を発表した。
TIIは、Llama 2やGPT-3.5さえも上回り、GPT-4のパフォーマンスにはまだ及ばないものの、GoogleのPaLM 2-Largeと同等の結果を示している、と主張した。モデルの商用利用は基本認められているものの、特にクラウド、ホスティングサービスに対してはライセンス制限がある。
前回のモデルより大幅に大規模化し、米大手テクノロジー企業と同等のレベルに達しているようだ。Falcon 180Bは、TIIの初期モデルであるFalcon 40Bをベースにしている。40Bが384個のA100 Nvidiaチップで訓練されたのに対し、180BはAWS上のGPUが最大4096個使用されたという。Falcon 180Bは、Metaが開発するLlama 2モデルの4倍にあたる3.5兆個のトークンで学習されている。