Apple自動車部門に暗雲漂う

Apple自動車部門に暗雲漂う

Appleの自動車プロジェクトはこの数週間で3人の主要エンジニアを失った。それ以前から上級職の離職が続いており、秘密主義のベールに隠されたプロジェクトに懐疑の視線が注がれている。

吉田拓史

要点

Appleの自動車プロジェクトはこの数週間で3人の主要エンジニアを失った。それ以前から上級職の離職が続いており、秘密主義のベールに隠されたプロジェクトに懐疑の視線が注がれている。


Appleのレーダーシステムのチーフエンジニアと言われていたエリック・ロジャースは、ここ数週間での新興企業である全電動垂直離着陸機を設計・製造する航空会社 Joby Aviation移籍した。チームのバッテリーシステムグループでエンジニアリングマネージャーを務めていたアレックス・クララブトは、エアタクシーの開発に取り組んでいる別の企業、Archer Aviationに入社した。

また、Appleのハードウェア・エンジニアリング・マネージャーであるスティーブン・スピテリは、同じくArcher Aviationに移籍した。

7年前に始まったこのプロジェクトは、頻繁な人の入れ替わりや戦略の変更、ライバル企業による人材の引き抜きなどの問題を抱えている。

Apple Carプロジェクトは何度かリーダーが変わり、開発の過程で数百人の従業員が解雇されてきたが、2020年にボブ・マンズフィールドが退任した後、現在、自動車部門のリーダーはAppleのAI・機械学習チーフであるジョン・ジャンナンドレアが暫定的に務めた。ここ数年の間、Appleが自律運転ソフトウェアに焦点を移したという噂が囁かれていたが、Appleは2018年8月にテスラのVehicle ProgramsのVPを務め、Appleでは以前プロジェクトタイタン(自動車プロジェクトのコードネーム)を率いていたダグ・フィールドを再雇用したことで、Appleが再び自動車という選択肢を模索しているのではないかとの憶測を呼んでいた。

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