AppleのiOSプライバシー規制は大手テックに優位性を与えただけ
Created by Takushi Yoshida.

AppleのiOSプライバシー規制は大手テックに優位性を与えただけ

AppleがiOSのプライバシー規則を強化したことで、小規模なデータブローカーにも影響が及んでいるが、個々のユーザーを追跡することがより困難になる一方で、「ファーストパーティデータの大規模な宝庫にアクセスできるゲートキーパー企業の既存の市場力を強化」している。

吉田拓史

AppleがiOSのプライバシー規則を強化したことで、小規模なデータブローカーにも影響が及んでいるが、個々のユーザーを追跡することがより困難になる一方で、「ファーストパーティデータの大規模な宝庫にアクセスできるゲートキーパー企業の既存の市場力を強化」している。

オックスフォード大学の研究によれば、研究者はAppleの新しいポリシーが、約束通り、アプリ間のユーザー追跡を容易にするために使用される識別子である広告主向け識別子(IDFA)の収集を防止していることを発見した。しかし、アプリは依然としてトラッキングを実行しており、手段がグループ指向のデータ収集方法のコホート・トラッキングや確率的なユーザー識別手段である「デバイスフィンガープリンティング」に移行した。

デバイスフィンガープリンティングとは?
デバイスフィンガープリンティングとは、ユーザー固有のソフトウェア設定を分析し、デバイスやブラウザを特定し、最終的にオンラインでユーザーを追跡する技術だ。これを防ぐ有効な方法は余り見つかっていない。

6月の「ACM Conference on Fairness, Accountability, and Transparency 2022」会議で発表予定の論文では、オックスフォード大学の学者Konrad Kollnig, Max Van Kleek, Reuben Binns, Nigel Shadboltと独立した米国在住の研究者Anastasia Shuba,が、英国のApp StoreからiOS 14導入前と後の1,759種類のiOSアプリの分析後に分かったことを説明している。

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