オープンソース半導体技術の商業化に取り組むカリフォルニア州の新興企業SiFive Incは11日、SK Hynix やSaudi Aramcoなどの投資家から6000万ドルの追加資金調達を行ったと発表した。ロイター通信が報じた。

同社によると、Intel、Qualcomm、Western Digital Corpのベンチャーキャピタルを含む既存の投資家も今回の資金調達ラウンドに参加し、2015年の創業以来の総調達額は1億8500万ドル以上になったという。

SiFiveは、コンピューティングチップのためのオープンソースの命令セットアーキテクチャ(ISA)であるRISC-Vアーキテクチャを基にした半導体の設計の販売に取り組んでいる。基本アーキテクチャは自由に使えるが、SiFiveはそれを半導体工場が製造しやすい設計に落とし込み、独自の技術をいくつか加えることで、より有用なプロセッサチップを作ることができる。

RISC-Vエコシステムは、SamsungやAppleなどの企業やSiFiveの投資家の数人に独自のチップアーキテクチャをライセンスアウトしているソフトバンクのArmに挑戦することを目指している。

複数のメディアは、ソフトバンクが米国のチップサプライヤーであるNvidia CorpとArmの売却の可能性について協議していると報じている。

SiFiveは、オープンソースのRISC-V技術を監督する財団とは別の営利団体だが、SiFiveの創設者の何人かはこの技術の共同開発者であり、財団にも関与している。昨年、同財団は、同財団の外国人メンバーの数人が米国の貿易規制の可能性について懸念を表明したことを受けて、本社をスイスに移転すると発表した。

RISC-VがArmに取って代わる 命令セットオープン化の衝撃
RISC-VはARMの牙城を崩しかねない。チップデザイナーは、CPUの性能改善の速度が遅くなったいま、アプリケーション固有のプロセッサを作成して速度の低下を補うように圧力を受けている。RISC-Vコミュニティが提示する「ISAのオープンソース化」は、ARMのIPビジネスモデルに疑問を投げかけている。
SiFive: RISC-Vベースの半導体ファブレス企業
SiFiveは、オープンソース命令セットアーキテクチャ(ISA)のRISC-Vに基づいてコンピューターチップを製造するファブレス半導体企業です。SiFiveの製品には、SoCおよび開発ボードが含まれます。

Image by SiFive