
GoogleはChatGPTに対抗するために「金のなる木」の検索を殺せるか?
ChatGPTが検索を脅かしていると言われるが、Googleには強力な対抗馬が2つもある。しかし、上場企業のGoogleは毎年数兆円を稼ぐ「金のなる木」を失うリスクを許容できるだろうか。イノベーションのジレンマは「検索の20年選手」にも当てはまるのかもしれない。
ChatGPTが検索を脅かしていると言われるが、Googleには強力な対抗馬が2つもある。しかし、上場企業のGoogleは毎年数兆円を稼ぐ「金のなる木」を失うリスクを許容できるだろうか。イノベーションのジレンマは「検索の20年選手」にも当てはまるのかもしれない。
2019年に同社での日常的な役割を離れて以来、Googleで多くの時間を過ごしていなかったラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンは、ChatGPTのリリース以降危機感を強め、同社の幹部と何度か会合を開き、Googleの人工知能(AI)製品戦略を議論した、とニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。
11月30日にChatGPTが公開されたことで、Googleの検索が優位に立ち続けることへの社内の懸念が高まった。CEOのスンダー・ピチャイは12月にAI戦略に関する会議を開き、チャットボットが急速に普及したことを受けて「コードレッド」を発令したと報じられている。これに伴い、ピチャイからペイジとブリンに電話があり、追加的な会議が開かれたという。