マイクロソフトは23日、Epic GamesのUnreal EngineのサポートをAppleが打ち切るのを阻止するため、Epic Gamesを支援する準備書面を提出した。

10日前、Epic GamesはiOS版Fortniteアプリを変更し、プラットフォーム上のすべてのアプリにかかるAppleの30%の手数料を回避した直接支払いをプレイヤーが行えるようにした。EpicはGoogle Play ストアでも同じことを行った。AppleとGoogle は共にアプリストアからFortniteを禁止することで対応し、Epic Gamesはテック大手に対する独占禁止法違反訴訟で応じていた。

先週、Appleはさらに、Epic GamesのAppleの開発者サポートツールへのアクセスを停止すると脅した。これは、1,100万人のユーザーを持つEpicのゲームエンジン「Unreal Engine」をベースにしたゲームがiOSやMacデバイスで動作しなくなる可能性がある行為だ。Epic Gamesは、AppleがAppleのソフトウェア開発キット(SDK)へのアクセスを遮断することを阻止する一時的な禁止命令を求めていた。そして23日、マイクロソフトはEpicの一時的な禁止命令の要請を支持して準備書面を提出した。

マイクロソフトの動きは、第三者のゲーム開発者がEpic Gamesに有利な早期決定を支持していることを示しており、大きなものとなっている。マイクロソフトはEpicの独禁法訴訟を支持するかどうかについては意見を述べた。

Xboxの責任者であるPhil Spencerはこの文書についてツイートし、「EpicがAppleの最新技術を利用できるようにすることは、開発者やゲーマーにとって正しいことだ」と述べている。

マイクロソフトのゲーム開発者エクスペリエンス担当ゼネラルマネージャーであるKevin Gammillは、Epic Gamesへの準備書面の中で「(Unreal Engineは)マイクロソフトを含む多くのゲームクリエイターにとって重要な技術である」と述べている。Gammillによると、マイクロソフトはUnrealのエンタープライズライセンスを持っており、自社のゲーム用にエンジンをカスタマイズするために多大なリソースとエンジニアの時間を投資してきたとのことだ。

「EpicがAppleのSDKやその他の開発ツールへのアクセスすることを拒否することは、EpicがiOSとmacOSでUnreal Engineをサポートすることを妨げることになり、Unreal Engineと、Unreal Engineを使用してゲームを開発している、あるいは、開発中の、そして開発する可能性のあるゲームクリエイターに大きな不利な立場を与えることになる」とGammillは準備書面の中で述べている。

マイクロソフトは今回の申請書では、より大きな独占禁止法違反事件については触れていないが、かつては独占禁止法の精査を受けていたマイクロソフトがEpic Gamesを支援しているというのは興味深い。マイクロソフトは、クラウドゲーミングサービスのProject xCloudをiOS上でアプリとして提供しようとした際に、Appleとの間で独自の争いを繰り広げてきた。Appleは最終的にそれを拒否している。

Photo: "Press Conference with the Co-Chairs of the Annual Meeting 2016: Satya Nadella"by World Economic Forum is licensed under CC BY-NC-SA 2.0