百数十億ドルを溶かしたWeWork、死期が近いか?[吉田拓史]
世界的なオフィス需要減衰のさなか、オフィスサブリース企業のWeWorkは延命策を見つけられないでいる。ソフトバンググループ(SBG)から百数十億ドルを吸い取ったゾンビ企業は、生死の狭間にいる。
世界的なオフィス需要減衰のさなか、オフィスサブリース企業のWeWorkは延命策を見つけられないでいる。ソフトバンググループ(SBG)から百数十億ドルを吸い取ったゾンビ企業は、生死の狭間にいる。
シェアオフィス・スペースのパイオニア的存在であるWeWorkは、大きな困難に直面している。再建のために2020年に採用されたサンディープ・マトラニCEOは先月辞任した。
ニューヨーク・タイムズの報道によると、同社には、アダム・ニューマン元CEOから、同社を安定させるための大規模な投資と戦略的イニシアチブについて話し合うという申し出があったが、マトラニはこれを拒否。ワークスペース・プロバイダーのIWGと不動産ブローカーのJLLもWeWorkとの運営契約に関心を示したが、WeWorkの筆頭株主であるSBGによって阻止されたという。
WeWorkの株価は現在わずか23セントで、史上最安値をわずかに上回っている。社債価格も下落している。同社の選択肢は絞り込まれ、現在では倒産も視野に入っている、とニューヨーク・タイムズは書いた。