
Uber、4.5兆円損失後に待望の黒字化もロボタクシーの「捕食」が迫る
Uberが4.5兆円を失った後についに黒字化した。しかし、息をつく間もなく、ロボタクシーがその城を落とそうとしている。Uberは有効な対抗策を持っていない。市場から去ってしまうのか。
Uberが4.5兆円を失った後についに黒字化した。しかし、息をつく間もなく、ロボタクシーがその城を落とそうとしている。Uberは有効な対抗策を持っていない。市場から去ってしまうのか。
Uberは先週の四半期決算報告で、初の営業黒字を計上した。上場後に累計で315億ドル(約4.5兆円)を燃やした後の黒字だ。この315億ドルにはソフトバンクグループ(SBG)の投じたビジョンファンドの資金が多分に含まれている。
財務面が好転したのは、価格を引き上げ、コスト抑制のために積極的に行動した結果である。同社は将来に自信を持っており、今期は好調な見通しを発表している。しかし、同社の最も収益性の高い配車事業には、明確な脅威が存在する。運転手をAIで代替することでより効率的なロボタクシーである。
サンフランシスコではセーフティドライバーなしのロボタクシーがまだわずかであるが稼働している。これを運営するGM傘下のCruiseとAlphabet傘下のWaymoは、サンフランシスコ、オースティン、フェニックス、そしておそらくロサンゼルスでも、今後数ヶ月のうちにサービスを拡大し続ける構えのようだ。過去数年間で、CruiseとWaymoはいくつかの大きな規制上のハードルをクリアし、新たな市場に進出し、アメリカの主要都市でそれぞれ100万マイル以上の比較的問題のない、真のドライバーレス走行距離を記録した。
一方、テスラのオートパイロットシステムは、量販車で最も自律走行に近いと誤解されているが、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)と司法省の両方が調査中であり、自律走行車(Autonomous Vehicle: AV)の開発競争から零れ落ちそうだ。
