流行の言語AIは高給取りを脅かす
Photo by Shubham Dhage

流行の言語AIは高給取りを脅かす

流行する大規模言語モデル(LLM)は人類の経済活動に大きなインパクトを与える「汎用技術」であると主張する論文が出た。高賃金の職種への影響は他よりも大きく、人々の仕事はこれから大きな変化に直面することになる。

吉田拓史

流行する大規模言語モデル(LLM)は人類の経済活動に大きなインパクトを与える「汎用技術」であると主張する論文が出た。高賃金の職種への影響は他よりも大きく、人々の仕事はこれから大きな変化に直面することになる。


AI研究所OpenAIのリサーチャーであるTyna Eloundou、Pamela MishkinとOpenResearchのプロジェクトリーダー であるSam Manning らの未査読論文によると、米国の労働者の約80%がGPTの導入により、少なくとも10%の業務に影響を受ける可能性があり、約19%の労働者は少なくとも50%の業務に影響を受ける可能性があることが判明した。

研究では、米国経済における職業の大規模言語モデル(LLM)への露出度を分析した。情報処理産業はLLMへの曝露が高く、製造業、農業、鉱業はLLMへの曝露が低いという結果が出ている。GPT-4のようなLLMは、翻訳、分類、創作、コード生成など、言語ベースの幅広い機能を備えているという。

研究では、GPTは、汎用技術(GPT: General purpose technology)の特徴を示し、経済的、社会的、政策的に重要な意味を持つことが示唆された(Generative Pre-trained TransformerとGeneral purpose technologyで紛らわしい)。経済全体に影響を与える可能性のある技術で、電気と情報技術(IT)がこれに該当するが、AIもこの仲間入りをするとEloundouらは見ている。

この記事は有料会員のみご覧いただけます

購読する
既にアカウントをお持ちの方 ログイン