ShopeePay ”東南アジアのアリペイ”のデジタルウォレット
ShopeePayは "東南アジアのアリペイ"だ。地域最大eコマース企業Shopeeが提供する電子財布は、ShopeePayを使って迅速かつ便利にチャージ、購入、出金を行うことと店舗でのQRコード決済を可能にする。
ShopeePayは東南アジア最大eコマースプラットフォームShopeeの公式アプリ内電子ウォレットだ。これにより、ユーザーはShopeePayを使って迅速かつ便利にチャージ、購入、出金を行うことができる。
ShopeePayの使用はShopeeでの支払い取引に限定されない。 ShopeePayは、東南アジアの加盟店での直接取引支払いにも使用できる。ShopeePayの決済方法を利用することで、追加のキャッシュバックバウチャーや送料無料(送料)など、さまざまな特典が得られるようにしている。
Shopeeは中国の淘宝網(タオバオ)と天猫(Tmall)を東南アジアのモバイルインターネットで再現したモバイルアプリであり、ShopeePayは支付宝(アリペイ)の再現とも言える。ただし、Shopeeの親会社Sea Groupの筆頭株主はアリババのライバルであるテンセントだ。
製品の構成もアリペイやWeChat Payと同様で、 eコマースの送金、価値の貯蔵に利用するデジタルウォレットと、オフライン決済を引き受けるQRコード決済の構成だ。
2019年7月にサービスが開始された当初、ShopeePayの利用範囲はかなり限定されていた。ウォレットの限度額の範囲内でしかShopee内のアイテムを購入するために使用できず、さらにウォレットの資金のトップアップは一部のオンラインバンキングでしか利用できなかった。しかし、クレジットカードのようにキー入力する必要がなく、ユーザーが簡単にすぐにアイテムを購入できるようになり、プロセスのスピードアップにつながった。
インドネシアではオフラインでの採用が進んでいる。現地経済紙 Kontan によると、ShopeePayの電子マネー許可証の所有者であるPT AirPay International Indonesiaは、現地の大手コンビニエンスストア「アルファマート」と協力し、インドネシア全土のアルファマート14,616店舗が、非現金ベースでShoopePayの支払いを受け入れ、残高をチャージすることができる。
2020年2月時点で、ShopeePayは150のインドネシアの都市で販売パートナーを獲得。インドネシアのQRコードは標準化プロセスのさなかにあり参入が容易だった。それまで、同国では、Gojekの子会社であるGoPayとGrabが支援するOVOの補助金戦争が注目を集めていたが、ShopeePayが最も攻撃的なキャッシュバックキャンペーンを展開している。Shopeeの親会社Sea Groupはゲーム事業というキャッシュカウがあるため、かなり力強くお金を投下できる。