吉田拓史

アクシオン創業者。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。インドネシアのガソリン補助金汚職疑惑で国際的スクープ。DIGIDAY[日本版]創業編集者。一人スタートアップ人材。記者、編集者、アナリスト、ビジネス開発、プロダクトマネジャー、フロントエンドエンジニア、経理、ファイナンス、法務、デザイナー、マーケター、DTMer、動画編集者を兼ねる。

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吉田拓史
デジタル・ユーロは暗号資産ブームが薄れても存続する:Lionel Laurent

デジタル・ユーロは暗号資産ブームが薄れても存続する:Lionel Laurent

(ブルームバーグ・オピニオン) -- デジタル・ユーロは、仮想通貨を発行する多くの中央銀行の提案と同様、これまでのところ、最大限の想像力と最小限の実行という政策のスイートスポットに存在している。次のビットコインやステーブルコインに対して不換紙幣を保護するトークン、ウォレット、台帳を夢想することは、実際にそれを実行するよりも簡単で安価だ。 しかし、専門用語で埋め尽くされたホワイトペーパーの作成から、実際に実行に移すかどうかの決断に移行する期限が迫る中、大きなリスクが見え隠れする中、足元はぎこちなく動いている。 米国で相次いだ銀行破綻(暗号通貨がその一因を担った)やクレディ・スイス・グループの破綻は、預金者がますます逃げ腰になっている金融システムに手を加えることの危険性を中央銀行関係者に知らしめた。例えば、銀行システムにデジタル・ユーロを投入すれば、預金が吸い上げられる可能性がある。ある調査によれば、一世帯あたり2,000ユーロ(2180ドル)という少額の導入でも、中小銀行の預金の10%以上を奪う可能性があるという。 国民の反発のリスクも高まっている。オーウェルのような管理体制という

By 吉田拓史