
ビッグテック
グーグルの「自社検索デフォルト化」戦略を日米当局が狙い撃つ
日本の独占禁止当局がグーグルが採用する自社検索をデフォルト化する慣行を問いただすと取り沙汰されている。これは米司法省が、グーグルがアップルにデフォルト化のために支払う報酬に照準を合わせた格好だ。
ビッグ・テック」という用語は、同義語である「テック・ジャイアント」とともに、情報技術産業における最大かつ最も支配的な企業を指す言葉としてジャーナリズムで使用されてきた。2010年代末までに、アメリカのビッグ5テクノロジー企業であるアマゾン、アップル、グーグル、フェイスブック、マイクロソフトは、サウジアラビアのアラムコと並んで、世界で最も価値のある公開企業となった。これらのテクノロジー企業5社の時価総額の最大値は、それぞれの時点で約5,000億ドルから約1兆4,000億ドルに達している。これらの企業、特にグーグル、アマゾン、マイクロソフト、アップル、フェイスブックは、米国司法省と連邦取引委員会、欧州委員会などの独占的行為に対する懸念から、規制圧力の中心となってきた。
ビッグテック
日本の独占禁止当局がグーグルが採用する自社検索をデフォルト化する慣行を問いただすと取り沙汰されている。これは米司法省が、グーグルがアップルにデフォルト化のために支払う報酬に照準を合わせた格好だ。
ゲーム
マイクロソフトによる米大手ゲーム会社アクティビジョン・ブリザードの買収が成就した。近年進行するゲーム会社の囲い込みにおいて、マイクロソフトの潤沢な資金力は、前を走るソニーとテンセントの脅威でしかないだろう。
デジタルマーケティング
TikTokの事業規模は「メタに少し劣る」水準に達しつつある。しかし、成長は鈍化しており、メタと比べ低いユーザーの年齢層は、オンライン広告屋としては不利に働いている。「無敵感」に陰りが見えてきた。
ゲーム
静かに大規模なM&Aを繰り返していたマイクロソフトが、任天堂とセガとスクエニを買収したいという思いをずっと胸に秘めていた。同社には、使い切れないほどのキャッシュがあり、規制当局に止められない限り買収は続くだろう。
AI
アマゾンが生成AI新興企業への投資に40億ドルを使った。AIがクラウドの主要な成長源になる中、同社の研究開発は遅れているとみなされており、溝を埋めるための投資や買収合併が今後も行われる可能性がある。
ゲーム
MicrosoftによるActivision Blizzardの巨額買収が成立に向かって急前進したものの、英国当局が最終関門として立ちはだかる。M&Aの未来を左右するビッグディールは、最終盤を迎えたようだ。
インド
アマゾンは、インドに新たな巨額投資を行うと宣言した。世界の注目を浴びる次の巨大市場で、eコマース、動画配信、クラウドの三本槍は再現可能か。
VR
Appleは複合現実(MR)ヘッドセットの発売予定を発表し、いい前評判を勝ち取った。新たなプレミアム製品の登場はメタバースが一般層に受け入れられる未来をうっすら予感させるものの、現実的な問題は残る。
AI
「検索の牙城においてOpenAIとMicrosoftの連合に侵略をされている」というのが最近のGoogleの評判である。同社のアンサーは、年次開発者会議での25製品のAI化宣言だった。熾烈なAI戦争は新たな一幕を迎えようとしている。
フィンテック
Appleが発表した高利回りの「普通預金口座」は、中国のアリペイの資産運用製品のクローンに見える。約束された全米平均の10倍超の利息は、銀行破綻の影響で預金流出に苦しむ米国の中小銀行を「捕食」しかねない。
ビッグテック
Googleは新型検索を開発しているようだ。並行して既存の検索を支援するAIを5月に発表する。世界最大級のスマホメーカー、サムスンがデフォルト検索をBingに乗り換えるか検討しており、切迫感が伝わってくる。
不動産
コロナで都市の中心から離れた米企業の従業員の一部は、レイオフやハイブリッドワークで二度とオフィスに戻ってこなかった。不動産会社のデフォルト(債務不履行)が予想され、金融セクターに鋭い痛みが走る可能性がある。